出前報告! AAN@BankART Studio NYK(9月10日)
9月10日、「アート・オウトノミー・ネットワーク~芸術の自律性を拡張するプロジェクト~」@BankART Studio NYKにフリフリが出前をしてきました!
9月10日(土)14:00~17:00
☆参加アーティスト☆
三浦 宏之さん(スーパーバイザー)M-laboratory
坂田 明日香さん(ダンサー)
丹羽 洋子さん(ダンサー)
宇留賀岳さん(ダンサー)Fly A Round
五木田光仁さん(ダンサー)Fly A Round
TETSUさん(ダンサー)SUPER FLY
NORA さん(ダンサー)B☆ROCK NATION
鈴木 俊祐さん(ピアノ)
坪井 洋さん(ドラム)
平野 憲さん(ベース)
●フリフリ出前⑤AAN@BankARTリポート●
澄み切った青空
赤レンガ倉庫
みなとみらいのビル群
…横浜の雰囲気をまるごと取り込んだパフォーマンス。
開放感と躍動感に溢れる動きに散歩途中の犬も飼い主と一緒に見入っている。三浦さんの一言一言がお客さま(犬も含む)とのコミュニケーションを生み出した。
コンテンポラリーダンスのきっかけで始まったパフォーマンスは、ブレイキングにつながっていき、うまく絡み合う。ジャズの生演奏が風にのって響く。横浜の風景に、アーティストが溶け込んでいる、と感じた。きっと、長々と説明したら逆に伝わらないであろう、一コマ一コマ。お客さまはコンクリートにじかに座ったり、カフェの椅子に腰掛けたり、2階にあがる階段に立ったりして、自由にパフォーマンスを見るスタイル。それぞれの楽しみ方ができたのではないだろうか。
パフォーマンス後、BankART NYK Studio内のAANの事務所に移動し、アーティストトークを行う。AANの大友さんにご挨拶いただき、これまでのフリフリの出前を紹介。それぞれのエピソードを披露した。これまでの出前でアーティストが語る場面は無かったので、今回のトークはどうなるか不安な面もあったが、参加者とのやりとりは盛り上がり、時間をかなりオーバーするほど。
出前場所は本当に様々だったが、その場所でできるパフォーマンスを真剣に考え、見せる、ということの面白さをそれぞれのアーティストが感じていたよう。ブレイキングダンサーにとっては「森でのパフォーマンスは一生に一度の経験だったと思う。」と。今回の出前では、カフェにある白くて長い屋台を使ったり、お客さまのいる側の階段を使ってみたり…。アーティスト曰く、「パフォーマンスをやる場所の見方が変わった。」とのこと。さらに、「人とのコミュニケーションや自分をどう表現するか、ということを改めて考える機会になった。」という声もあった。
終盤は「芸術の自律性」について議論が進んだ。アーティストとしての想い、そのアーティストと共にプロジェクトを進める者の想い…。AANの皆さまに呼んでいただいた出前ならではの白熱したトークが繰り広げられた。こうしたアーティストと参加者、企画者も含めたトークの場ができたのはとても貴重だったと思う。
トーク終了後は、外のカフェに移動し、ビール片手にあちこちで話がはずむ。だんだんと暗くなり、帰る頃には美しい横浜の夜景が広がっていた。
こんな素敵なロケーションでできたのは、ひとえにAANの皆さまのおかげです。本当にありがとうございました!
(コミュニティアート・ふなばし 山本 佳美)